オオクワガタの血統と言えば、能勢産、川西産、久留米産といった大型血統の3大産地が有名ですが、阿古谷産もその中で知られています。
その中でもオオクワガタの大きさを追求されて大型血統だったり、大顎の太さを追求した極太血統がいます。
初めてオオクワガタを飼う人は血統は気にしませんが、少しオオクワガタ飼育に慣れてくると、
もっと大きな個体が欲しい!!
もっと顎が太い個体が欲しい!!
と思ってくるハズです。
血統について少し勉強して、自分の好きな血統を見つけてブリードを楽しむと、もっとオオクワガタ飼育が楽しくなります。
能勢産
能勢産は、オオクワガタの最も有名で多くのブリーダーがいる産地です。
能勢産の大型血統の特徴は、鋭い顎を持ち、サイズが伸びることです。
ビークワレコード(ギネス記録)を更新する個体は、ほとんどが能勢産のものです。
そのため、能勢産の血統はどれもサイズ重視の傾向があります。
YG血統
能勢産は、2007年に84.7mmでビークワレコードを更新し、その後のレコード個体はすべてYG血統の血を引いています。
2023年には、能勢YG血統で94.11mmのレコードを更新しました。
これほどのサイズは驚異ですね。
オオクワガタの大型血統で最も流通量が多く、サイズが出やすいため、ブリードを始めたばかりの方にもおすすめです。
SR血統
2016年に、能勢YG血統をベースに梅崎血統と信玄血統を交配して誕生した血統が、90mmでビークワレコードを更新しました。
一方、SR血統は幼虫の蛹化前の最終体重に対してサイズが出やすいとされており、2022年にはSR血統が93.72mmでビークワレコードを連続して更新しました。
川西産
人気のある大型血統である川西産の特徴は、丸みを帯びた顎と頑丈な体つきです。
奈良輪川西
千葉県袖ケ浦市の奈良輪(旧楢葉村)にある奈良輪収容所で育てられた血統です。
奈良輪川西は森田ゴールドを基にしており、頭から尻まで厚みがあり、力強い体つきが特徴です。
2011年に奈良輪収容所で生まれたオオクワガタの♀が、58.00mmを記録してビークワレコードを更新しました。
2022年までに♀のビークワレコードは能勢YG血統の61.5mmに達していますが、今でも58mmを超える♀はほとんど市場に出回っていません。
♀のサイズを伸ばすことは、本当に非常に難しいことだと思います。
約20年前、オオクワガタの価値は主に体長で決まっていました。
ある日、カブクワ専門店【習クワ】は奈良輪川西を奈良輪収容所から大量に仕入れましたが、どの生体もがっしりとした体つきでした。
しかし、当時の価値観では体長がすべてであり、たとえ見た目がよくても同じ価格帯で扱われることになりました。
習クワの店長様は、この状況を改善すべく、オオクワガタの見た目や魅力を数値化するレイティングを導入しました。
その結果、オオクワガタの価値は体長だけでなく、外見や魅力も考慮されるようになり、価値観の変化を促す一助となりました。
この出来事で、奈良輪川西が著名になっただけでなく、オオクワガタの世界全体にとって大きな功績を残したと考えます。
久留米産
美形コンテストで何度も優勝してきた実績があります。
また、久留米産限定のイベントも開催され、非常に人気のある産地となっています。
マツノ久留米血統
久留米産で最も有名な血統は、大型かつ美しい個体に特化しています!
この血統を作り出したのは、マツノインセクト様というショップで、久留米産を広めた第一人者で、現在も活動中です。
お店は愛知県の豊橋市にありますが、オンラインショップも展開しており、マツノ久留米を購入することができます。
また、マツノインセクト様が取り扱っている菌糸ビンオアシスは超大型の個体を羽化させる実績があり、久留米産を飼育するブリーダーから高い評価を受けています!
阿古谷産
阿古谷産は、極太血統の代名詞として知られています。
しかし、野生の阿古谷産のオオクワガタは、顎がそれほど太くありません。
その理由は、多くのブリーダーが顎の太い阿古谷産を厳選して累代させた努力によるものです。
まとめ
オオクワガタの種類、血統によって個体の大きさ、太さが違います。
色んな血統のオオクワガタを販売店で確認し自分の好きな血統のオオクワガタを飼育しブリードすると楽しいでしょう。
オオクワガタの飼育の仕方が分からない人は関連記事を確認して頂くと、解説してあります。
ご確認、お願いします。
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